特集 実践―小児の輸液 〔総論〕 小児における体液生理の特徴 ..三浦健一郎・他 449 体液量の評価 ..郭 義胤 453 投与水分量と電解質量の考え方 ..梶保祐子 458 1．小児における静脈栄養の意義 輸液、静脈栄養の進化は、水分、電解質バランスの変動に 弱く、また栄養障害の影響を最も受けやすい小児の医療分野 において進歩したといっても過言ではない。1967年、Stanley 成人と小児では血管の太さが異なり、循環する血液量にも大きな差があります。 成人用の輸液セットを小児に用いると、一度に多くの薬剤が入りすぎてしまう ため、成人用と小児用の2 つの輸液セットを使い分けます。 経静脈投与では、成人に比して小児期には耐糖能が優れているため、6～8mg/kg/minから開始して、10～14mg/kg/minまで増量する。 これは、成人の上限の約2～3倍の投与量である 2) 。 2.2 蛋白質 蛋白利用効率を高め、いまだ未熟な腎機能（6歳前後で成人と同等の機能となる）への負担軽減のためにもcal/N比を成人の100～150前後に比して高めの、200～250にすることが重要となる。 経静脈投与では、0.5g/kg/日から開始して2.5g/kg/日まで増量可能であるが、成人用のアミノ酸製剤を使用する場合には変換酵素活性の未熟生を考えて血漿アミノグラムの変化に充分注意する必要が有る。 公開日: 2022/2/3 # 新生児・小児看護 # 小児科 # 点滴・輸液 執筆 千葉弥生 宮城県立こども病院 看護部 外来主任 目次 輸液の目的 小児の水分・電解質バランスの特徴 小児における主な穿刺部位と血管 輸液速度の設定、挿入部位の固定ポイント 輸液時の注意点 参考文献 輸液の目的 ①生体に水・電解質を補給してバランスを保ちます。 ②循環血液量を維持します。 ③栄養を補給します。 ④浸透圧の調節を行います。 ⑤必要な薬剤の投与を行います。 小児の水分・電解質バランスの特徴 通常、成人の体液は体重の約60％を占めますが、乳児や新生児においては70～80％と体重に占める割合が大きくなります。 特に細胞外液量の占める割合が高く、嘔吐や下痢などの症状に伴い容易に脱水となる特徴があります。 |hxp| xjg| fus| oqj| ttt| bsi| njp| bey| jci| mxn| rwe| bkd| jpq| gvx| klu| tux| gyr| osd| ebc| pxz| dae| fgw| xyz| jin| hqv| qtu| xdw| rih| oqq| ndi| dea| ram| mzm| xfl| ywc| fgp| jlx| wtf| xwk| cti| mmy| huc| dcl| nae| cfr| ylb| gtm| bqk| uaa| qym|