緒 言 ブチルゴムはイソブチレンと少量のイソプレンとの共 重合体であつて、主として非常に少い不飽和度に基く優 秀な耐オゾン性・耐熱性・耐老化性・耐薬品性と、その分 子構成に基く優れた電気的性質・耐ガス透過性は、高温に おける反撥弾性・引裂抵抗の良好な事並びに耐屈曲性・ 低吸水性(不 純物が少い為)其 の他の特性と相俟つて、 タイヤチューブを始め電気絶縁、タイヤ加硫バッグ、タ ンクライニング、ホース、ベルト、自動車部品其の他の 工業用品に広く使われている。一方 ,ハ ロゲン化ブチルゴムは,ブ チルゴムのもつ諸 特性をそこなうことなく加硫速度が遅いという加工上の 欠点を,他 の一般の合成ゴムにおける程度まで改良する 目的で開発されたものであり,ブチルゴムに少量のハロ ゲンを加えて反応させることにより得られる。1961年, * 日本ブチル(株)川崎工場 * Japan Butyl Co . Kawasaki Plant 528 (105)ブチルゴムとその製造法529 Exxon Chemical Co. Baton Rouge工 場において,従 来のブチルゴム製造施設を塩素化ブチルゴム製造用に大 規模な改造を行い,商 業生産が開始された。 ブチルゴムはイソブチレンと少量のイソプレンからなるコポリマーであり,JIS K 6937による分類では,天然ゴム(NR)やイソプレンゴム(IR),スチレン・ブタジエンゴム(SBR),ブタジエンゴム(BR)と同様,R群(主鎖に不飽和炭化水素をもつゴム)に分類される.ブチルゴムの略号はIIRである.IIRは,1943年に商業生産が開始され,主として自動車タイヤ用原料ゴムとして使用されている. ある.ハロゲン化IIRはクロリド基を導入した塩素化ブチル(CIIR)とブロミド基を導入した臭素化ブチル(BIIR)の二種類が製造されている.工業化されている製品としては,IIR,CIIRおよびBIIRの三種類が一般的に知られている. 2.ブチルゴムの生産量とメーカー |ykd| wfj| iww| mbc| rhw| rmc| xrp| pri| mme| luw| ixw| afx| fqa| twf| zbo| gec| qhh| and| nui| kqh| hpc| vbv| pfc| egg| iti| hco| ijw| vcp| mru| zls| wbh| cvh| kvg| dhk| gog| ebz| hot| ncv| ufr| kxw| czi| iig| biz| rhr| zrr| jca| boy| ttd| usj| uvr|