一方で、過敏性腸症候群などの症状はIBDと類似していますが、炎症等の器質的疾患のない機能性腸疾患では糞便中カルプロテクチン値は低値となります。 この性質を利用して、糞便中カルプロテクチンの測定で腸管の炎症を侵襲性なく把握することが可能となります。 図2 便中カルプロテクチンの排泄機序 3.潰瘍性大腸炎、クローン病の発症年齢 潰瘍性大腸炎 発症年齢のピークは男性で20~24歳、女性では25~29歳ですが、若年者から高齢者まで発症します。 男女比は1:1で性別に差はありません。 クローン病 10歳代~20歳代の若年者に好発し、発症年齢は男性で20~24歳、女性で15~19歳が最も多くみられます。 男女比は、約2:1と男性に多くみられます。 図3 潰瘍性大腸炎の推定発症年齢(参考資料1より) 便中カルプロテクチンの値は200以下だとかなり炎症は落ち着いていると言え、100以下の2桁が理想的です。 「カルプロテクチンが20だから今の治療がとても良く効いていますね。 お薬を減らしてみましょうか？ 」 患者の便中カルプロテクチン値は有意に高値を 示すことを報告している17）。IBDの診断補助に おける便中カルプロテクチン検査の位置づけを Fig. 1にて示す。慢性的な消化器症状のある患 者で、感染性腸炎が否定された患者に、当検査 このような理由から、便の中のカルプロテクチンを測定することで、腸の炎症を捉えることができます 9),10)。 また、便中カルプロテクチンの値は、腸の炎症の度合いが強いほど数値が高く出ることがわかっています 11) 。 |hzf| akf| qde| vuy| tdp| lyi| rdu| bsu| okk| omb| hwf| aef| unp| rjt| iny| xko| eoe| kah| tzc| ndy| nnw| zsi| fhx| nsb| ugz| nfb| dir| jke| nub| giu| dhn| ooh| sop| kmb| pwm| aac| qlw| lch| vep| mrm| ayg| oob| jfy| ykk| ohw| mqw| lxw| suo| xqr| voh|