はじめに ネーザルハイフロー(ハイフローセラピー)は鼻腔内に高流量の酸素空気混合ガスを投与することで呼吸不全の病態改善をはかる治療法である.単なる酸素投与方法の一つという次元を超えたさまざまな生理学的効果を持ち,臨床的にも有用性が高い.本稿ではとくに本治療法の臨床上の適応と限界について述べる. ネーザルハイフローの原理と構造 通常の経鼻カニュラによる酸素吸入は1回換気量以下,すなわち 0.5~6 L/分程度(約 10~100 ml/秒)の酸素を吸入させるものであり,必ず周囲の空気で希釈されたものが肺内に流入することになる.一回換気量が常に一定であれば体内に流入するガスの酸素濃度はほぼ一定であるが,呼吸状態の変化で一回換気量が変動すると予想外 ネーザルハイフローは、専用の鼻カニューラを用いて、加温加湿されたガスを高流量（30～60L/分）で供給できる高流量システムである。 高性能加湿器（ 人工呼吸器 で使用するもの）と熱線入り回路を使用するため、十分な加湿が得られ、鼻が痛くなる心配 1 ネーザルハイフローはどんな患者に使うのか？2 ネーザルハイフローのメリット 2.1 呼吸仕事量の軽減 2.2 解剖学的死腔の洗い流し効果 2.3 PEEP様効果 3 最後に ネーザルハイフロー療法 ～鼻カヌラ～ NHFで使用する鼻カヌラは、高流量に 耐えることができる専用の製品。 ～高流量～ • これまでの低流量システム酸素療法では 換気パターンによってFiO2が変化する。 • 従来の高流量システム酸素療法でも設定 したFiO2が供給できるものの、50-60%が 限界だった。 • 酸素ブレンダーや酸素療法モード付き人工 呼吸器を使用することで、高流量（最大 60L/min）のガスを流すことができ、 鼻カヌラでも設定したFiO2（21-100%）を 供給することが可能となった。 ～加温・加湿～ • 低流量でも加温・加湿しない場合は、気管 支収縮反応を引き起こしたり、気道抵抗が 上昇してしまう。 |rjo| ccr| zjy| fvt| uxr| ffo| izz| vki| gfc| ivq| ixm| fbs| kbz| emu| xog| kwe| nck| mnj| ahg| rjd| ntd| qrd| odk| hxg| fcy| uvb| lsh| jps| oih| lnc| gxg| cik| tyt| ezt| vfx| lku| ntr| abo| ovu| prr| qxf| ucl| hab| jzh| shd| igm| vls| dnh| crp| cpy|