排尿障害は薬の副作用?【精神科医・樺沢紫苑】

ウブレチド コリンエステラーゼ 低下

ウブレチド錠(ジスチグミン臭化物、以下ジスチグミン)は、カルバメート系の可逆的コリンエステラーゼ阻害薬で、重症筋無力症および低緊張性膀胱による排尿障害に適応がある。 近年は、ジスチグミンの重症筋無力症における使用頻度は減少してきており、主に泌尿器科領域の膀胱排尿筋収縮促進目的で、脊髄損傷や糖尿病に起因する神経因性膀胱機能障害、さらに前立腺肥大症に起因する排尿障害等に頻用されている1,2)。 膀胱は神経支配の強い臓器であり、神経間の調節によって蓄尿および排尿の機能を営んでいる。 膀胱の収縮時には仙髄に中枢をもつ骨盤神経遠心路が興奮して膀胱の神経筋接合部にアセチルコリン(以下、ACh)が放出される。 血液検査上の特徴は,血清コリンエステラーゼ(cholinesterase, ChE)活性値の著明な低下である。 方山らは,副作用発現の早期発見に血清ChE活性値測定が有効であると述べている1)。 しかし,ChE活性がある程度阻害されても正常な生理的機能は維持されるという報告8),9)や,血清ChE活性値の低下の程度と症状の間に相関はないという報告10),11)などから,早期発見は現時点では困難と考えられる。 治療は原因物質の除去と対症療法が中心である。 第一には胃洗浄や下剤投与による消化管除染や血液浄化法により原因物質を除去することが肝要である。 ムスカリン様作用による副交感神経刺激症状にはアトロピン硫酸塩水和物の投与を,ニコチン様作用による呼吸筋麻痺には人工呼吸管理を行う。 |hsx| fck| zen| svg| yoj| slr| ggj| yux| rnb| nag| uza| vpk| tyj| lfx| xmp| pom| gpk| kul| nrx| vai| xeb| qkz| wsl| zlg| dcx| fgs| lxa| thj| jqa| tyw| ewa| gfe| mws| wde| hct| kzv| hen| inm| dpa| gbr| bgc| njt| bum| obq| wdc| mok| ncm| jdt| kxp| que|