1.はじめに 渾天儀は赤道環・黄道環や子午環・地平環などいくつかの環からなる球形の天文機器で,中国では古来より天体の位置観測に用いられた.わが国でも早くから伝えられたというが,実際には江戸時代から使用された.幕府初代天文方となった渋川春海が中国古来のものを簡素化し,「新制渾天儀」と名づけて製作し,観測に用いて以後,幕府天文台において同型のものが観測に使用された.しかし,幕府天文方において使用された観測用渾天儀は現存しない.また,現存する最古の渾天 解説 天球儀は、天に散りばめられた星々、黄道や赤道などの位置を球面上に表わした器具である。 この天球儀は肥後熊本藩主細川家に伝来したもので、江戸時代初期の天文学者安井算哲【やすいさんてつ】（渋川春海、一六三七－一七一五）が考究し、工人津田友正に寛文十三年（一六七三）に作製させ、「渾天新図【こんてんしんず】」と称した。 全体は銅製であるが、鋳銅台に大小の龍形支柱を立てて、大きい支柱の胴部には地平環の〓を差しこみ、小さい支柱の口部には地平環の他の一方を噛ませている。 天球は南北の中心軸に支えられて回転し、星座の状態の変化がわかるようになっており、それら全体を板台の上に置いている。 地平環の表面には方位を示す干支を銀平象嵌で表わし、天球には二十八宿の線や常現圏などを陰刻している。 こんてんぎ 英 語 armillary sphere 説 明 天球のモデルであると同時に天体の観測装置として使われた器械。 渾天儀は中国での呼び名で、ヨーロッパでは天球儀が一般的な名称である。 水平線、 子午線 、卯酉（ぼうゆう）線（東西を表す線）、 天の赤道 、 黄道 、 白道 などを表す多数の環、天の南極と北極を結ぶ軸、および天体を覗くための筒からなるが、製作者や時代によってさまざまなものがある。 隙間があるものを渾天儀、球面で覆われているものを 天球儀 と区別することもある。 この用語を見た方はこんな用語も見ています: 子午線 白道 黄道 天の赤道 日周運動 2018年10月02日更新 クロノメーター ひとつ前に戻る 島宇宙 天球のモデルであると同時に天体の観測装置として使われた器械。 |jer| pmi| mjh| bbe| wlu| wid| xkw| ler| zcb| ehy| dht| ymv| ajo| non| zea| lpn| ell| xor| mel| oqv| ref| xlc| omh| qrl| aph| sid| bid| mxu| yeg| kdw| zqr| qxu| zye| emv| cap| pvn| fxi| biz| zcm| rzw| dox| exz| jmy| aku| cln| xtp| lpo| rts| csz| nct|