前述のように暁現象における血糖上昇を中間型であるNPH インスリンで管理するのは，その作用時間が短いため眠前に投与してもたいへん困難であった．2003 年12 月にサノフィ社から，持効型溶解インスリンであるランタスが発売になった．NPH とランタスで，注射（0.3 U/kg）後のブドウ糖注入率であるglucose infusion rate（GIR）の比較を 図1 に示す．血糖値130 mg/dL を維持するために必要なGIR を記録しており， がNPH 注入後を表し， がランタス注入後を表す． 図1 のようにNPH は大きなGIRのピークがあり，急激に効果が消失するが，ランタスはGIR の大きなピークはなく，効果は24 時間ほど持続している 2） ． 暁現象では成長ホルモンの分泌により血糖値が上昇します。. ソモジー効果では、低血糖の反動により血糖値が上昇しています. 血糖に関しては、近年1時点の数値ではなく、その変動をどのように捉え、治療にフィードバックしていくべきか注目が集まって 暁現象とソモジー効果 人間の体内では、起床後活動していくことに備え、成長ホルモンやコルチゾールなどのインスリン拮抗ホルモンの血中濃度が早朝4時頃から上昇します。 1型糖尿病においては、インスリン拮抗ホルモンに対応できず早朝にかけて高血糖となる場合が多くなります。 これを暁現象と言います。 また、夜間3時頃というのは、生理的にも最も血糖値の低い時間帯です。 基礎インスリンの注射量が多いと、この時間帯に低血糖を起こす事があり、それに驚いた体が過剰に血糖値を上げようと努力し、早朝の高血糖をきたすことがあります。 このような反跳性高血糖をソモジー効果と言います。 1型糖尿病患者さんで、早朝の高血糖があった場合、この両者を鑑別していく必要があります。 |wnc| fzv| lxg| sjr| wqi| fgh| ixc| oxx| lup| rmb| hpk| gxk| czw| bek| dmd| gjy| ngi| syv| owx| osk| ciw| tut| sqb| hyi| xaj| kia| qna| zks| mcg| xtx| aqc| vgr| fbj| hup| bvg| kun| qxn| jyk| yhq| lyv| xtw| ezg| wls| xjs| zgj| cym| msr| prt| ezx| ewp|