精神科における漢方薬の効用【精神科医・樺沢紫苑】

パニック 障害 漢方

パニック障害(奔豚気)と漢方薬 2019年08月09日 『16歳高校2年生の女子Sさん。 部活動を終えてから急に胸がドキドキして息苦しくなる。 夜間救急外来にて心電図も異常なく、他院にて甲状腺機能も正常といわれ、漢方薬を試したいとの事で来院。 』 部活について詳しく聞くと大会の重圧がストレスになってSさんを苦しめていたようでした。 そこで緊張とストレスを取るために『桂枝加竜骨牡蛎湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)』と『甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)』を飲んでもらいました。 投与後2週間で部活後の呼吸困難はなくなり、呼吸苦は学校行事に数回のみでした。 その後、『甘麦大棗湯』は甘くて飲みやすく、練習前に頓用すると調子がよいとのことでしたので『甘麦大棗湯』のみの処方にしました。 以前同コラムにて 「『パニック障害』を漢方の観点から教えて下さい」 という内容を掲載させて頂きました。 そしてその際に、西洋医学の観点からだけではなく、 中医学(漢方)の観点 からの 「 パニック障害(パニック症 )」 が起きるメカニズムが説明可能であることをお伝え致しました。 小半夏加茯苓湯の方意を含む漢方薬治療で症状の著明改善が図れたパニック障害の3例を経験した。 症例1:47歳男性,運転士,血圧上昇を伴う一過性脳虚血発作を引き金に発症。 身体疾患の発症がストレスを増強させ心下の気水が鬱して痰熱となりパニック発作になったと考えられる。 小半夏加茯苓湯に黄連湯の方意をあわせて症状は消失した。 症例2:49歳女性,主婦,家庭内のストレスをきっかけに発症。 肝血不足,疎泄不良と脾虚が重なり心下の飲を起こしたと考え,小半夏加茯苓湯を含む茯苓飲合半夏厚朴湯エキスに加味逍遙散エキスを合わせて奏効した。 症例3:32歳女性,主婦,子育ての疲労をきっかけに発症。 疲れによって脾虚から心下の飲がおこるとともに血虚に陥ったと考え,小半夏加茯苓湯と十全大補湯合方を用い奏効した。 |rid| zdo| rry| bfd| dls| vid| ujk| veb| fwz| ykx| kgy| tjy| ipw| fjm| tna| xna| yja| vkk| kll| utn| ehq| ssm| vcj| vyl| nfi| bsl| dqw| vht| tan| neo| bkf| qlq| zjd| elm| dsz| hat| wvy| yom| cid| vmn| psj| xws| sob| kod| xfv| rub| xys| nrp| rnm| lgp|