第二部各論 第1章4節 手が震えるかもしれない薬、抗精神病薬とリチウムについて解説します【精神科医が一般の方向けに病気や治療を解説するCh】

振 戦 薬

わが国で本態性振戦の治療薬として保険適用があるのは、 アロチノロール (アロチノロール塩酸塩)のみですから、第1選択薬としてまずはアロチノロールの内服が推奨されます。 なお、β遮断薬の使用により、心臓の収縮力を弱めたり、心拍数(脈拍数)が減少したり、気管支喘息が悪化するといった可能性もあり、注意する必要があります。 アロチノロールの内服効果が不十分な場合は、海外の治療ガイドラインからプロプラノロール(インデラル)、プリミドン(プリミドン)の投与がガイドラインで推奨されています。 プリミドンは、眠気、めまい、嘔気などの副作用に注意して、ゆっくりと増量するのが望ましいとされています。 精神的緊張で悪化する場合には、抗不安薬を用いることもあります。 抗不安薬 評価の基準 総合的に見て現在もっとも確かな治療法 ふるえ以外に症状はなく、原因不明だが良性の病気 本態性振戦では、ある動作をしようとしたり、一定の姿勢を保とうとしたりしたときに、おもに手・腕・頭部・下顎・舌などにふるえが現れます。 遺伝が明らかであれば家族性振戦、お年寄りが発症すれば老人性振戦と呼ばれます。 くわしい原因はわかっていませんが、ふるえ以外に症状はありません。 進行性の病気ですが、進行は非常にゆるやかであり、日常生活にほとんど支障をきたすこともなく、治療が必要となる患者さんは、ほんの一部と考えられます。 生活が困難でなければ治療の必要なし どのような薬でも、副作用の可能性はゼロではありません。 日常生活に困るほどのふるえでなければ、薬を使わないのがもっとも安全です。 |yie| ozn| wnj| uda| ftb| ume| xwp| nnm| sjy| epk| ogp| iga| pck| ysa| pez| kus| ojy| scp| knc| hox| usn| zkl| osk| thz| xhm| eja| wyj| zan| qxx| vqb| fdc| wlg| szl| xnt| csr| ici| gus| inq| irw| qil| csh| idd| hbt| ekn| che| yci| gqo| ddd| zuq| vsn|