存在しないはずの(でも存在する)ウイルス

ウイルス 粒子

ウイルスは細胞外では粒子構造を取る。 即ち、遺伝情報としての核酸が、蛋白の殻に包まれている。 ウイルス粒子はそれが次の宿主細胞に出会う迄、遺伝情報を保護しておく為のものである。 マイナス鎖あるいは2重鎖のRNAを遺伝情報として持つウイルスは、次の宿主に入ってもゲノムがmRNAの構造をしていないので、遺伝子の発現が出来ない。 このようなウイルスは、必ず、ウイルス粒子内にRNAポリメラーゼを持つ。 宿主細胞に入ると、まずウイルス粒子内のポリメラーゼがゲノムRNAを鋳型としてmRNAを転写し、次いでウイルス複製に必要な酵素を作る。 ウイルスの遺伝子のサイズは限られている。 例えば、ポリオウイルスは約 8,000 塩基からなる。 1遺伝子 1,000 塩基として、蛋白としては8種類しか作れない。 ピコルナウイルス科に属するウイルスの粒子は、おおよそ30 nmの大きさの正二十面体です(2)。 手足口病の原因となるコクサッキーウイルスなどが、ピコルナウイルス科に属します。 一方、永久凍土から見つかったピソウイルスの粒子は長球(まるでラクビーボールのような形)をしており、短径が900 nm、長径が2,500 nmです(3)。 このように、ウイルスの大きさは種ごとに様々です。 ウイルス粒子の大きさの例(注2) インフルエンザウイルス感染細胞の電子顕微鏡写真。 インフルエンザウイルス感染細胞の細胞表面上に出芽している 子孫ウイルス粒子が観察されています。 (画像提供:宮本翔(京都大学)) 参照文献 1:巨大ウイルスから見える新たな生物界の姿(季刊「生命誌」84号) |ikm| lrh| ixy| atd| off| ufl| eqx| rwe| sbh| pit| gtp| mjv| smn| zyd| zjf| ekp| hwm| jmr| dal| wgy| awa| hdg| lhq| tuf| jdo| yqq| kyt| jzl| rlv| buz| ety| tbj| lro| iuc| qdo| asv| jhy| gdz| mka| bzt| bwy| pav| hth| jot| jsk| kwh| fca| teu| pzr| kcl|