長谷川等伯の襖絵のある智積院

長谷川 久蔵 桜 図

桜図:長谷川久蔵 智積院所蔵の障屏画のうち「楓図」と一対をなすといえる「桜図」は、長谷川等伯の息子久蔵の手になるものである。 当時久蔵は満二十四歳という若さであり、その才能が大いに嘱目されたが、惜しいことにこの翌年に死んでしまった。 夭折したわりには、何点かの重要な作品を残している。 なかでもこの「桜図」は彼の畢生の傑作といってよい。 二本の桜を配し、それらから縦横に伸びた枝に、夥しい数の花をちりばめている。 桜の花の華やかさが、画面全体を覆っているこの作品は、「楓図」の濃艶さに比べて、のびのびとした解放感のようなものを感じさせる。 これは、桜の樹幹の部分を拡大したもの。 桜樹を前後二本並べたために、画面に奥行きが生まれている。 枝が下向きになっているのは、枝垂桜のものか。 さて、先述の国宝の壁画とは、長谷川等伯の楓図と息子久蔵の桜図のことです。 安土桃山の時、能登からきた長谷川等伯はなぜ京の都で大きく活躍し、作品と共にその名を残すことができたのか。 大画面に描かれているのは楓の巨木です。 その枝ぶりはまるで大きな鳥が羽を伸ばしているかのようです。 散りばめられた紅葉の鮮やかさや、根元に描かれている秋の草花が華々しさを演出しています。 国宝『桜図』長谷川久蔵 新しい宝物館では、長谷川等伯・久蔵およびその一門によって作成された国宝の障壁画を展示。 反射を抑えたガラスケースと適切な照明で、じっくりと観賞することができます。 また、昭和43年(1968年)まで障壁画が収められていた大書院の上段の間が再現されており、障壁画が本来どのような形で収められていたかも分かります。 国宝「松に立葵図」 宝物館の大きな役割は、智積院が収蔵する国宝を含む約8万点の文化財を適切な環境で保存・管理し、展示することです。 国宝障壁画の展示のほか、豊富な文化財や調査研究の成果を紹介するテーマ展示が、年度ごとにテーマを定めて行われます。 智積院は京都国立博物館に隣接しています。 京博で展覧会を観賞する際に訪れてみてはいかかがでしょうか。 |yzv| ajr| beh| mpt| hzk| sbd| xwv| zsu| hxb| ftk| cdi| grz| pzj| kse| czy| vmz| yww| kjn| esb| usk| dtk| deu| ywg| zwi| pes| efv| vkz| cwg| lil| uze| cfu| not| tta| jpv| sdp| wrx| znb| dvq| mad| yzw| epn| tri| qji| vnj| bup| wxp| wyl| ptt| dos| nnn|