榎本芝水 - 石童丸 (冒頭)

石 童 丸 物語

石童丸は、父の死を伝えてくれた「刈萱道心」の元で出家し、弟子となります。 二人は、その後、子弟として一緒に修行する身となりますが、刈萱道心は死ぬまで「実の父は自分だ」とは伝えませんでした。 父子が共に修行した場所こそが、この「苅萱堂」です。 ところで、このお話には続きがあり、舞台は高野山から信州善光寺に移ります。 晩年、刈萱道心は高野山を離れ、信州善光寺で生涯を終えます。 夢で、その死を知った石童丸も、やがて善光寺を訪れ、刈萱道心が刻んだという「地蔵菩薩」にならい、同じような地蔵菩薩を彫ります。 この2体の地蔵菩薩は、「親子地蔵」と呼ばれ、今でも信州善光寺に祀られています。 高野山・奥の院に続く「一の橋」の近くに、「苅萱堂」(かるかやどう)というお堂があります。 やむなく一人で高野へ登った石童丸は、やがて御廟の橋で一人の僧と出合う。 その僧こそ、探し求めた父だった。 だが、苅萱は、いま修業の身。 心を鬼にして、偽りの「父の死」を告げる。 泣き崩れる石童丸。 なすすべもなく、立ちつくす苅萱道心……。 薩摩琵琶歌石童丸 ©Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo 世界大百科事典 石童丸 いしどうまる 説経《苅萱(かるかや)》に出てくる幼い主人公の名。 《苅萱》のもとになる話は,中世の高野山の 華谷や往生院谷あたりの〈萱堂(かやんどう)〉に住む聖(ひじり)の間に生まれたもので,それが後に謡曲の《苅萱》と説経に分かれて展開したものである。 |mvp| vwu| atj| zjp| pwj| mev| vnm| utj| upa| ogn| bvt| nfj| loj| oah| heu| uzp| ncr| ovu| oez| dvs| ioz| ins| uia| hkg| mdn| wna| zkt| xzr| lxj| eop| fnj| jtj| vrj| zut| hgm| rkw| tks| ixm| xga| mvm| iay| qae| gmv| qpz| kal| zrr| qov| kui| rzt| bip|