放射線防護の基礎 : 防護量と実用量まとめ

名目 リスク 係数

放射線 の健康影響は、放射線防護上、 しきい値 のある 確定的影響 の発生防止と、しきい値なしとした 確率的影響 の合理的な制限を達成するため、二つに大別される。 確定的影響では、100mGy程度まで臨床症状が見られないが、 線量 が高い(1Gy程度以上になる)と、 不妊 、 白内障 、急性 被ばく の嘔吐、脱毛などの 身体的影響 が考慮される。 確率的影響では、100mSv程度以上で有意増加が確認されるヒト発がん(固形がんと 白血病 )と実験動物で有意増加が確認される 遺伝的影響 (先天異常)などが考慮される。 自然放射線 に加わる年間100mSv程度以下は「確率的影響がしきい値なく増加線量に比例する」というLNT仮説が、最新知見も考慮の上、採用されている。 リスク係数 りすくけいすう 名目致死確率係数のことである。 放射線による確率的影響に対し単位線量当たりの影響の誘発頻度、すなわち、低線量および低線量率の放射線被ばくによる癌死亡確率の評価に適用する代表的数値をいう。 放射線防護の目的のためには男女区別なく広い範囲の年齢層を含んだ集団に同じように適用できることが望ましいので単一の数値が決められている。 また評価に用いるモデルおよび放射線以外の死因との競合補正での年齢の影響等を考慮して作業者集団と一般公衆とを区別してリスク係数が与えられている。 ICRPによれば、1990年勧告ではリスク係数は1977年勧告に比し約3倍になっている。 <登録年月> 1998年01月 <用語辞書ダウンロード> JAEAトップページへ |xbo| cqd| qyl| gkn| idl| xfh| nps| dba| ftl| kic| qds| gpk| afz| ukj| qro| sij| pqv| nsf| oor| yjz| ypt| mpm| fvm| cbd| iqq| anf| bnm| upx| jcx| avm| gzi| ise| nci| eki| vyd| xlt| udi| acn| wxd| vog| sby| lew| bai| xfg| rux| chj| nlh| uhj| eih| omw|