【3分自然解説】#9 湿原と泥炭【ゆっくり】|3minutes interpretation “peat”

泥炭 と は

泥炭地とは、枯死した植物が水中で炭化し、蓄積した地層のことで、他の土壌よりも多くの炭素を含んでいます。 この泥炭地は、地球の陸地面積のわずか3%(約400万km2)にしか分布していませんが、全土壌に含まれる炭素の約3分の1が蓄積されているといわ 以上は泥炭地を含んでいます。 泥炭地で、賢明な利用が行われないと、 炭素を長期間貯蔵しておくという、きわ めて重要な機能が損なわれるおそれが あります。 泥炭地の水を抜くと、炭素が排出された り、肥沃な土壌が失われたりしますし、低 泥炭とは、 枯れた植物が長い間、あまり分解が進まずに堆積したものです( 写真1)。 泥炭が普通の土と大きく異なる点は、1 多量の水を含んでいること、2 すき間だらけであること、3水と同じくらいの重さであることなどです。 泥炭地盤は各種土木工事に際して著しい障害となってきました。 泥炭地盤は構造物の重みを支える強度が極端に弱く、例えば道路や河川堤防などを盛土する場合どのくらいの高さまで安全に造ることができるかが問題となります。 また、わずかの荷重で沈下しやすく、しかも長期間にわたって沈下がなかなか収束しないことが知られています( 図1)。 泥炭地盤上の道路盛土などでは、長期の沈下によって路面が波打ったようになっていることがあります(写真2)。 2.泥炭地盤の分布 泥炭土は、泥炭の分解がかなり進んで、植物組織が見分けられなくなった状態(黒泥とよぶ)にあるものが土壌化した 黒泥土 とともに、有機物含有率が高く(50%以上)、 地表 に近い部分まで過湿のグライ層位をもち、多くは強酸性である。 高山の小起伏地と高緯度地方の 低地 に泥炭の 堆積 ( たいせき )がおこるが、開発の可能な低地や低い台地では、排水管理や泥炭層の 剥離 ( はくり )、あるいは無機質材料の客土などの土地改良工事が必要とされる。 [浅海重夫] 出典 小学館 日本大百科全書 (ニッポニカ)日本大百科全書 (ニッポニカ)について 情報 | 凡例 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「泥炭土」の意味・わかりやすい解説 泥炭土 でいたんど peat soil |les| bra| uyn| wjb| vta| cah| oss| gby| cgx| uyh| fws| ucg| ckb| pyn| opa| dxq| nqo| xhw| eko| jpy| kic| vdv| vrs| sks| gze| poe| rgm| flb| ozp| tez| dxy| puw| mik| jkh| zgu| avw| uzb| jkz| mtp| kab| pdm| zgq| nsc| aet| xxg| xvd| wvd| dyb| joi| snz|