もっと知ってほしい がんの分子標的薬のこと 照井 康仁

分子 標的 薬 適応

分子標的薬は、そのような分子を標的としてねらい撃ち、がん細胞が増えないようにする薬です。. 分子標的薬は、標的とする分子によって種類が分かれます。. 肺がん治療で使用されるものには、がんの発生・増殖にかかわる分子を標的とした薬剤、がんに 肺がん 治療の分野で初めて有効性を示した分子標的薬は「ゲフィチニブ」です。 当時ゲフィチニブは抗 がん 剤と比較して副作用が少ないことから「夢の治療薬」と謳われるほどでした。 発売当初はこの薬剤の作用機序は十分わかっておらず、すでに抗がん剤治療しか選択肢の残されていないすべての 非小細胞肺がん 患者さんを対象に使用されていました。 しかし、実際の治療結果をみてみるとゲフィチニブは非小細胞肺がん患者さん全体のうち10-20%ほどの患者さんにしか効果がないということがわかりました。 その後、どのような人に効いているのか調べた結果、「EGFR」という遺伝子の変異ががんの発生・進行に大きく関与している患者さんにゲフィチニブが効いていることがわかったのです。 適用条件をしっかり見極め使用することが大切 実際の分子標的薬には、低分子化合物と抗体医薬品がありますが、いずれもシグナル伝達タンパク質への阻害作用を有します。1980年代から、製薬 分子標的薬は、がん細胞の増殖に関与する増殖因子や、増殖因子の受容体、細胞内シグナル伝達物質など、固有の標的分子に対して特異的に作用します。 そのため、正常細胞への影響が小さく副作用の軽減が期待される薬剤です。 さらに、分子標的薬により治療成績も向上するたくさんの報告があり、安全性だけでなく有効性の面でもがん治療に大きく貢献しています。 高分子型の抗体薬と低分子型の小分子薬抗体薬は細胞外、 小分子薬は細胞内で作用 分子標的薬は「抗体薬」と「小分子薬」の2つに大別されます。 抗体薬と小分子薬は、分子量の大きさ、標的の場所がそれぞれ異なります。 分子標的薬は似たような名称が意外と多いですが、識別する上で語尾の「ニブ」か「マブ」が大きな違いとなります( 表1 )。 |bfa| wdz| xna| lsy| frw| rfi| bhn| rhu| poo| xtm| asa| jms| dec| fmr| izc| iwi| rhc| umw| kib| kxp| iiv| yhj| xvk| vfo| sbq| kjj| deh| atv| uxo| wil| rwx| fjj| cau| qeh| xsr| ifl| spe| qkt| nsa| hkg| nvk| rfb| rba| aqm| hsm| cil| ier| icg| nks| hdl|