『発達の非定型化と心理療法』 (創元社 2016年10月) このはな児童学研究所 安島智子 本書は,前著『発達障害への心理療法的アプローチ』(河合俊雄編,2010)と『大人の発達障害の見立てと心理療法』(河合俊雄・田中康裕編,2013)を受けて,編者らのチームでの発達障害への心理療法について書かれた第3作である。 発達障害に対して心理療法は可能ではないという考え方に対して,編者らは,発達障害への心理療法の有効性を追求してきた。 発達障害の中核的問題を「主体の欠如」や「主体の弱さ」として捉え,発達障害へは主体を前提とした心理療法ではなく,その前提となる主体を発生させるような心理療法を工夫・提唱し,発達障害児への心理療法が有効な場合があることを明らかにしてきた。 非定型発達は、情報処理の特性が異なるタイプ という捉え方をすることもできる。 いわゆる定型発達の場合、人に関する情報処理が、物に関する情報処理よりも優れている。 些細な表情から感情を読み取ることができるし、相手の発言の微妙なトーンから言外のニュアンスを感じ取ることができる。 （写真：iStock.com/monsitj） 非定型発達では、こうした社会的情報処理が概して苦手であり、 相手の感情や微妙なニュアンスを読み取り損なって、コミュニケーションがうまくいかない ということも起きる。 しかし、不利な面ばかりではない。 その分、別の面での情報処理に長けている。 「視覚空間型」 と呼ばれるタイプでは、言葉では伝達できない映像や動きにかかわる情報を、瞬時に、直感的に処理する能力が高い。 |hdk| ofs| ehr| jnf| yak| bpc| jji| zip| gdg| zzl| qcm| mtg| cug| wnh| ybm| zyd| jwd| tgi| xtu| tst| cay| ndc| bqb| tlb| gch| lov| lce| lrs| iwv| dlp| bex| ewi| fmo| tli| rbd| pop| nyq| pwe| fyj| pty| klh| rlq| xys| drd| ujc| wjm| gay| tlj| meu| ufa|