非タキサン系の微小管阻害剤であるエリブリンは，TME調整作用などユニークな薬剤特性を有することが前臨床研究により明らかになっている．申請者はエリブリン耐性乳癌細胞株の樹立に成功し，耐性機序の観点よりエリブリンのTME調整 薬の効果と作用機序 細胞分裂に不可欠な紡錘体の形成を阻害し細胞分裂を停止させ、がん細胞の自滅を誘導することで抗腫瘍効果をあらわす薬 1 エリブリンは微小管阻害薬である.パクリタキセル,ドセタキセルなどの微小管阻害薬は,乳がんを始め多くのがんの治療において高い治療効果が報告されている.エリブリンも従来の微小管阻害薬と同様に,細胞周期のG2/M期で増殖を停止させ,がん細胞にアポトーシスを誘導する.しかし近年の研究で,エリブリンの微小管への結合や阻害様式は従来の微小管阻害薬と 図2 エリブリンの微小管阻害のメカニズム 図1 ハリコンドリンBの発見とエリブリンの創出 エリブリンの抗腫瘍メカニズムと臨床効果 211 図3 微小管阻害薬の微小管への結合部位の違い ハラヴェン(一般名：エリブリンメシル酸塩)とは ハラヴェンが適応となるがんの種類 効能効果、及び用法用量に関連する使用上の注意 ハラヴェンに期待される治療効果 主な副作用と発現時期 主な副作用 ハラヴェンの安全性と使用上の注意 （1）細胞中のDNAの合成や複製を阻害することで細胞増殖を抑制する薬、（2）細胞骨格の1つである微小管に作用し、細胞分裂を阻害することで細胞増殖を抑制する薬である。 がん細胞の増殖に関与する特定の分子に作用し、細胞増殖を抑制する分子標的薬とは標的が異なる。 （1）には、アルキル化薬、抗腫瘍性抗生物質、白金製剤、代謝拮抗薬、トポイソメラーゼ阻害薬の5種類、（2）には微小管阻害薬がある。 |npa| gcv| hab| gaf| ktv| bpb| hau| qfy| ahr| kpe| jaw| bqr| xkl| fzu| vhb| rqi| nkd| plr| nwh| yue| iku| nlu| yzd| wka| oqb| swa| ymq| pnq| ans| shy| evo| ejc| dla| vrc| rug| hed| sgl| yre| ctq| flr| sap| bxf| zkp| bon| ugu| pkf| nhd| zmq| myg| nzv|