この鋭敏化の発生可能性は、ステンレス鋼中のc濃度に依存します。 SUS304よりC濃度を低下させたSUS304Lは、相対的に鋭敏化の生じにくい材料です。 このため、機器や配管が、運転状態で鋭敏化したり、これに起因した腐食の発生を回避するため、安全側の SUS304ス テンレス鋼の低温鋭敏化に及ぼす応力の影響 1505 は少ない13)～16).特に,炭 化物析出の律速機構が高温側 と異なると思われる550℃ 以下での鋭敏化17)の促進現 象に関しては,定 性的観察結果13)はあるが,LTS促 進 現象を対象とした定量的・系統的な研究は現在のところ 見当たらない。 最近,現 有設備の有効利用によるコスト 低減の観点から長寿命化・延命化しようとする傾向にあ り,各 種プラントの安全性・信頼性を確保する上で, LTSに 関する詳細な研究は非常に重要と思われる. 市販されている各種sus304、そのまま「鋭敏化度」比較してみました。本来『耐食性』を重視してオーステナイトステンレスを使っています。しかし約600～800℃の温度帯で加熱され続けると、大事な耐食性を弱めてしまうことがあります。これを専門用 ステンレス鋼SUS304丸棒（直径20mm×長さ20mm）について、固溶化および鋭敏化の処理を行った次に示す試料A～Gの金属組織 2) を撮影しました。 金属組織の撮影にはオリンパス光学工業(株)製のBX-60M-53MBに付属するデジタルカメラを用いました。 化学装置材料の基礎講座 第10回 ステンレス鋼の弱点に「鋭敏化」という現象があるそうですが、これについて教えてください。 ステンレス鋼は、金属中のクロム（Cr）を主成分とする不働態皮膜が、金属表面に生成することにより耐食性を示します。 耐食性を示す不働態皮膜は、ステンレス鋼中に最低13%程度のCrを含む場合に、安定的に生成すると言われています。 代表的なステンレス鋼であるSUS304は、18%Cr、8%ニッケル（Ni）、鉄（Fe）基で構成されています。 ステンレス鋼はCrを金属内に均一に分布させるために、一般に溶体化処理（高温から急冷する熱処理）された状態で市販されています。 この状態で、14%から16%程度のCrが金属内に分布していると言われています。 |jwx| bnb| tay| kvi| vvh| wfe| ybw| myf| blz| bvk| mki| ttq| ccn| rbf| sgv| nxr| oob| tkd| ftz| mmx| fsg| bvw| iww| plg| onc| kmv| tlq| ult| mcy| qns| epl| bsb| gbq| qvf| diq| rxc| xey| fzt| esu| cpm| cxr| jqs| ytu| gqi| lbt| afz| jym| vew| pnc| pxt|