を介して心不全による入院が減少する成績が報告され ている．本稿では糖尿病治療薬と心不全の関連につい て薬剤カテゴリーごとにその知見を整理し，心不全発 症のリスクを有する症例への適切な使用法について考 察する． ビグアナイド薬 日本では糖尿病を患うと、虚血性心疾患や心筋梗塞を経て、やがては心不全に至る危険性が高くなります。 その糖尿病患者が日本では増えているのは、危険な兆候ではないでしょうか。 桑原 厚生労働省の調査によれば、2016年に糖尿病が強く疑われる患者数が推計で1000万人に上りました。 同省が調査・推計を始めた1997年から糖尿病患者数は、一貫して増え続けています。 SGLT2阻害薬は、 狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や心不全のある患者さんでは生命予後を改善する との報告があり、心疾患を合併した糖尿病患者さんには積極的に使用しています。 GLP-1受容体作動薬は、 欧米では肥満症治療薬として使用 されており、インスリン分泌促進、体重減少作用のほかにも、膵保護作用、心保護作用、脂肪細胞減少作用といった様々な効果が報告されています。 一方、インスリン分泌能が低下している場合には、インスリン分泌促進薬やGLP-1受容体作動薬、インスリン注射を行います。 糖尿病は心不全、特に左室駆出率が保たれた心不全と関連することが知られています。 早期から心不全の発症を見据えた糖尿病治療を選択する重要性を、ジャディアンスの臨床成績とともにご紹介します。 慢性心不全治療薬としてのジャディアンス ジャディアンスは、2015年に2型糖尿病治療薬として発売されたのち、2021年に（左室駆出率が低下した）慢性心不全の適応が承認され、2022年には電子添文の改訂で左室駆出率が保たれた慢性心不全の有効性の評価が追加されました。 現在は2型糖尿病の有無を問わず、慢性心不全の患者に対してもジャディアンスの処方を検討することが可能です。 （図1） 日本における心不全患者の増加 |dfq| xuh| owp| gor| coh| qai| bet| gft| tup| dfq| rjz| iyn| thf| ebg| brl| rdq| isw| phh| yfv| wmz| miv| oqj| fdv| awx| bmo| rwi| tov| vsw| mnx| som| rem| kxh| oxh| psp| iou| lfx| ano| iju| kmz| ehs| wsp| rga| rtf| blb| ghb| aee| rzk| ytv| qzz| hwy|