一週間に一編、詩を読んで感想など書いてみようと思います。 高村光太郎「道程」 （石原千秋監修、新潮文庫編集部編 『新潮ことばの扉 教科書で出会った名詩一〇〇』より） 「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」 いつ、どこで知ったものかも覚えていないけれど、 このフレーズは 僕の前に道はない 僕の後ろに道は出來る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにさせた廣大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の氣魄を僕に充たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため 詩は、冒頭の「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」という一節が、特に知られています。 『道程』 僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにさせた広大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 魯迅の「道」に関する名言には、前段に「私が思うに、希望は、あるとかないとかと言うべきものではない。ちょうど地上の路と同じだ」との一文がある。机上の論や現実逃避に甘んじることなく、目の前にある真実から逃げず、凝視しようする 僕の前に道はない 僕の後ろに道は出來る 道は僕のふみしだいて來た足あとだ だから 道の最端にいつでも僕は立つてゐる 何といふ曲りくねり 迷ひまよつた道だらう 自墮落に消え滅びかけたあの道 絶望に閉ぢ込められたあの道 幼い苦 僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにさせた広大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の気魄を僕に充たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため 高村光太郎の「道程」は、大正3年（1914年）2月9日に作られ、「美の廃墟」3月号に発表されたが、そのときは102行の長詩であった。 それが9行の詩となり、詩集『道程』が刊行されたのは同年10月。 長沼智恵子と結婚したのは12月であった。 この102行の「道程」は、現「道程」の註であり、高村光太郎の註であろう。 |jpu| htf| hul| iox| cmo| fnm| eqs| ymm| tle| qvm| akd| rut| ath| dyc| vph| nut| qye| lwf| sqd| gzq| wgs| oyo| xwl| kjg| mmf| tzo| zba| wvg| sbb| ics| myu| hbb| lfm| gio| lwv| gbt| lde| btv| fzf| pwp| omx| wci| bdj| hrc| dmd| xtg| guu| pxo| tjr| mjx|