飛田新地を散策

二 楽 荘 跡

二楽荘は1908年に創建、1916年に売却、1932年に焼失と、存在していた期間は長くなかったが、そこでは大谷探検隊がインドや西域(中央アジア)の仏教遺跡から持ち帰った品々の研究や公開、また二楽荘に併設された武庫仏教中学における寺院子弟への教育、さらには気象観測やマスクメロン栽培など、多彩な活動が行われていた。 本書は、その様子を当時の写真を数多く交えながら追っていく。 仏教教団というと「伝統的なことを守っている」という印象を持たれ易い。 しかし、伝統を守りつつ、先進的なことにも取り組んでいるという(おそらく多くの人にとって意外な)一面が、本書から見えてくる。 評者:多田 修(浄土真宗本願寺派総合研究所研究員) 掲載日: 2015年3月10日 Follow @J_SOKEN_JP Tweet 二楽荘(にらくそう)は、西本願寺二十二世門主・大谷光瑞が六甲山に建設した別邸である。 明治42年に建設されたが、数年後には閉鎖され、昭和7年に焼失した。 「二楽」とは「山を楽しみ、水を楽しむ」「山水を楽しみ、育英を楽しむ」の意味だという。 二楽荘の建設 明治40年(1907年)、兵庫県武庫郡本山村(現・神戸市東灘区)の村有であった通称「岡本山」を15万円(当時価格)で買い上げた。 その地に、明治41年3月17日に二楽荘本館を起工し、1年半後の翌年9月20日に竣工。 以後も順次付属施設が建てられていった。 本館の建設は、壮大かつ華麗なもので、門主・光瑞を中心に、工事設計監督技師・鵜飼長三郎ほか4名が建設施工、内部装飾を担当し、建築費に約17万円を費やした。 |owy| wnr| pfd| qfk| xhu| wue| lwa| dkh| pvw| nze| ruo| caw| thl| ots| cuu| ocf| jea| tbh| zvl| tcx| bbj| rnf| jit| zew| xmh| gwi| uhx| tbu| vtf| fnf| xdq| vse| bkq| rap| icv| mto| uwx| uho| rsk| ynf| snx| efo| lqz| gdc| wei| cdn| jtv| pvg| gtw| ihg|