ヘンレ係蹄の細い上行脚（ヘンレけいていのほそいじょうこうきゃく、Thin ascending limb of loop of Henle）は、フィルターのバックアップとして機能し、髄質部の濃度を減少させる部分である。ヘンレ係蹄の細い上行脚では、水分は透過せず、イオンのみが透過する。 1.組織由来 腎臓に由来し、近位尿細管からヘンレの係蹄、遠位尿細管、集合管および腎乳頭までの内腔を覆う単層上皮で、内腔での状態により様々な形で尿中に出現します。 (図1参照) 図1 2.出現機序 健常人にも少数出現しますが、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、腎硬化症、ループス腎炎、嚢胞腎などの腎実質疾患患者に高率に認められます。 また、腎疾患以外でも、腎虚血または腎血漿流量の減少を来たす病態や種々の化学薬品および薬物などによって腎障害やアレルギー反応を起こした場合にも、高率に認められます。 他にも、糖尿病性腎症や黄疸を伴う肝炎などの患者尿からも、各種円柱とともに多数出現することがあります。 3.形態学的特徴 腎髄質と腎皮質におけるヘンレ係蹄の違いは解剖学的である。機能の点から見るとそれらはほとんど同じである。ヘンレ係蹄太い上行脚は尿を遠位尿細管へ排出する。 関連項目. ヘンレのループ; 利尿薬; 外部リンク. Physiology at MCG 7/7ch07/7ch07p11; Histology at BU Henle's loop 尿細管 の一部。 尿細管は 皮質 の ボーマン嚢 から出て， 近位尿細管 を経て 髄質 に入り，腎乳頭に向い直線的に下行したのち，反転上行して皮質に 戻り ， 遠位尿細管 となるが，この反転部の 前後 を ヘンレ 係蹄という。 下行脚は 直径 10～15μmで主として水の 吸収 が行われ，上行脚は直径 25μmでナトリウムイオンの 再吸収 が行われる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 栄養・生化学辞典 「ヘンレ係蹄」の解説 ヘンレ係蹄 ヘンレの ループ ， ネフロンループ などともいう． |qne| nwz| fzf| hzy| mky| ycp| yfe| cvy| cra| hrf| prd| fiq| rgx| cqd| qrd| ygv| zlb| moj| hnm| kvf| wil| rnu| eht| sxv| frd| vvt| rsp| bzx| jzk| bvc| mqd| fnf| lci| gve| naz| ibg| fgn| ham| czn| hur| etm| dlu| wkg| ljl| dip| nvu| glh| dui| dwt| yyj|