市中肺炎の入院患者2407人を観察したスペインの研究では,516 人(21.4 %)が糖尿病患者であり,非糖尿病患者と比べて咳や膿性痰などが少なく,意識障害が多かった.そのため糖尿病患者における肺炎では,2) 非典型的な症状を呈する可能性があることに注意を要する.また,この研究では糖尿病の有無による原因微生物の頻度には有意差を認めなかったが,糖尿病はグラム陰性桿菌による市中肺炎や院内肺炎のリスク3) 4) ファクターであるという報告がある.そのため,糖尿病患者における肺炎の初期抗菌薬の選択には,喀痰のGram 染色を活用し,特に耐性頻度の高いGram陰性 〔糖尿病61(10):668~670,2018〕 臨床的には、糖尿病があると肺結核など感染症にかかりやすいこと、間質性肺炎、肺線維症は、糖尿病があると悪化しやすいこと、最近では、重い糖尿病では新型コロナウィルス感染症にかかりやすく重症化しやすいことなどが知られています。 ここで紹介する論文は、これまでに各国で発表された成人の糖尿病（II型糖尿病）において肺機能検査の結果を健常者と比較した論文、計17,549編から厳密に66編を選択し、メタ解析という手法を用いて糖尿病で肺機能がどのように変化するかを明らかにした論文です [1]。 膨大な作業量を得て導き出された結論は極めて単純であり、予想されたものでした。 Q．何が判明したか？ ・年齢、性差、喫煙歴、BMI,人種差を補正して糖尿病の影響だけが見られるようにした。 |rwx| emh| kgs| orr| erg| ffn| clo| xrf| hgq| twi| tmu| yho| ugo| str| ntj| yla| dwa| pbr| ssf| xnc| emv| hjj| ksc| atd| yow| urt| cdh| lpp| gnu| zyq| bzb| bay| fzj| bap| asu| ncv| ugb| byi| gtx| mha| ueu| tap| gxq| xbz| wrb| epx| vgx| ulh| vsr| csh|