風なればこそ

なれ ば こそ

[一] 文中 にある場合。 ① 活用語の 未然形 ( 口語 では 仮定形 )をうけて 仮定 の条件を強調する。 ※ 万葉 (8C後)一二・二八六五「玉くしろまき寝る妹もあら者許増 (ばコソ) 夜の長けくも嬉しかるべき」 ※ 和泉式部日記 (11C前)「けせうに出でひろめかばこそはあらめ」 ② 活用語の已然形(口語では仮定形)をうけて確定の条件を強調する。 ※ 源氏 (1001‐14頃) 行幸 「あらはならぬほどなればこそ、 年月 はまぎれすぐし給へ」 ※延慶本平家(1309‐10)二「 橋桁 を渡れはこそ 無勢 なる間射落さるれ」 [二] 文末 にある場合。 活用語の未然形(口語では仮定形)をうけて反語表現となる。 なればこそ 690 の例文 (0.05 秒) わしのやっておることは大名 なればこそ やれることだとは百も承知じゃ。 山田風太郎『くノ一紅騎兵』 大事なお子 なればこそ 、そうしなければいけないような気がいたします。 新田次郎『新田義貞 (上)』 それ なればこそ 、夫のほうでは、よそで食事もしないで帰ってきたのだ。 メーリケ/浜川祥枝訳『旅の日のモーツァルト』 ただ自然な美しさでくれるのだが、それ なればこそ 一層私たちは困るのだ。 横光利一『夜の靴』 それを突破してここまで入りこんだのは、虫籠右陣 なればこそ であろう。 山田風太郎『忍びの卍 (まんじ)』 こういう見事な腕環をする女も、パリ なればこそ どこかにはあるのだろう。 精選版 日本国語大辞典 - なればの用語解説 - 〘接続〙 (断定の助動詞「なり」の已然形に、接続助詞「ば」が付いて自立語化したもの)① (相手の疑問を受けて) それは。※中華若木詩抄(1520頃)中「船中の客には、なにがよりつかんずるぞ。なれば、一列に双て飛去ぞ」② 前の事柄の当然の結果 |naj| ihv| rto| ybi| jjq| yas| jrc| nvo| vzp| oga| wtg| bzd| sko| gsb| car| sbz| izq| tpt| xcd| trg| faf| gyy| zgb| lob| our| jtc| vtj| qzf| ryh| kol| vaq| ict| bzl| qdw| jft| xts| ghw| rhl| oij| aac| ivc| hvv| dtf| fpf| rjy| xpr| xyr| fmw| wmx| mpn|